服部さん、ウォーキングしてたらクラクラして来たよ。 2020年8月15日 ひさし加藤 世の中、昨日までゴミのように扱われてたモノが急に高値で取引きされたりするモノ。先日、ヴェスパで新代田のジャングルスクーターズに言った時の話。店長曰く「生産終了しちゃったんで今はヴェスパがめちゃくちゃ高いんですよ」と。詳しく話を聴くと、そもそもモノが無いので、俺の37歳のヴェスパも当時の新車価格より高く売れるらしい。もちろん売る気などさらさら無いんだけどね。で、店頭にはお世辞にも綺麗とは言えないヴェスパがづらりと並び、いい値札が付いていた。「このサビの出てるヴェスパは全塗装とかするの?」と尋ねると。店長が「このままですよ。最近のお客さんは綺麗に全塗装した車両より、年輪を感じさせるヤレた車両を好むんでよ。ピカピカのを欲しがるのは年寄りの客が多いですね」と。俺はこの言葉に文化の成熟を感じたんだよな。俺も昔はヴェスパもミニも少し凹むたびに板金塗装で直してたんだけど、今はその傷やサビや凹みが勲章に感じて直さない。いい味って奴だよ。今の英国のドラマは美人女優もイケメン俳優も出ない。だからリアリティがあるんだよな。韓国ドラマに出る女優さんはみんな同じ鼻と同じ目をしてる。だから別世界の出来事に感じる。と個人的に俺は思うんだよね。この価値観のタイムラグは永遠に縮まらないんだよな。新しいスマホがいいと感じても、サビた車がカッコいいとアジアの人達が感じるにはあと20年はかかると思う。このニュースは複雑だな。ピカピカのミニが1600万円。ミニは大衆車だから価値があるのに。これじゃモーガンだよ。https://bestcarweb.jp/feature/column/183393