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30周年を迎えたコレクターズの歴史の25年にもおよぶ長い時間、コレクターズのビートを刻んでくれた阿部君がバンドを辞める事になりました。これはとても残念な事です。なによりも先に彼に「長い時間、最高のドラムを叩いてくれてありがとう!」と感謝の言葉を贈りたいです。阿部君の脱退は僕にも他のメンバーにもとても辛い事です。そして、なによりファンにも辛い事なのは十分理解しているつもりです。

僕にとってバンドは仕事場であり、メンバーは仕事仲間であり、兄弟のような家族のようなものでもあり、そして、バンドそのものがひとつの生き物のような物でもあります。良い想い出もあれば喧嘩もしました。

長い時間の経過と共にバンドもメンバーも歳を取りました。結婚もし、子供を持ち、生活環境も変わりました。バンドを始めた頃とは考え方も価値観も音楽の方向性も変わって来て当然だとも思います。音楽性や各メンバーのテクニックの差のひらきや、ひとりのミュージシャンとしての野望とバンド活動とのバランスについても、何年もかけて僕らは話し合い、そして、メンバーが出した結果がこれなのです。

作品を作る者として妥協は許されません。これは僕のエゴかもしれませんが、演奏や歌のハードルも自ずと上がって行くのも自然な事だと思います。そして、それを乗り越えた時にこそ、作り手も聴く側も最高のトキメキを得られるモノだと信じています。

今よりも更に最高のCDを作りたい。最高にエキサイティングなライブをやりたいと言う熱い思いこそが今回のこの結果です。

コレクターズは止まりません。

今年はCD BOXも新譜もリリースし、イベントやライブツアーでベストなパフォーマンスを披露し、来年の3月1日の武道館をいっぱいにするのが今の僕とコレクターズの夢です。

今後とも応援よろしくお願いします。