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誰も聞いたことの無い作品を作る事が何よりの喜びだったデビュー時。

セカンドアルバムはさらに孤高を目指した。

30年近く前の出来事だが忘れてはいないよ。

家に帰らずスタジオのピアノのカバーに包まれてスタジオで寝ながらのレコーディング。

あのピアノカバーは臭かった。

ケニーがリミックスした「青と黄色のピエロ」が俺を泣かす。

頭の中でケニーに語りかけている。

英語を探してる。

伝えたい言葉が英語で探せない。

リミックスを作って良かった。

聞くたびに27歳の俺が55歳の俺にケンカを売ってくる。

「もうこんな曲を書く感性は無いだろう?人生を良いように解釈してのんびりしたいだろ?」ってね。

恐ろしいほど細く緻密に積み上げたアレンジをケニーが聞かせてくれる。

新譜を作るのが恐くなる。

ピアノカバーで寝たら風邪をひく年齢になった。

でもね。

クリエイトしなきゃアーティストじゃないんだよ。