はじめにこのCDリリースを楽しみにして下さっていた皆さま、校歌録音に参加していただいた生徒の皆さまとそのご父兄の皆さま、この校歌CD企画に賛同し協力して下さった学校関係者の皆さま、第五企画さま、録音協力や資料探しをして下さった皆さま、FMクマガヤ、新聞各社にお詫びを申し上げます。
今回の発売中止の理由は「スクール@ソング」CDの販売にあたり、校歌録音に参加していただいた生徒の保護者さまから、販売CDへの収録許諾は了承できないとの意見が寄せられた為です。
私、個人の意見ですが、本来なら校歌という公共性の高い楽曲を収録したCDは販売ではなく、配布というカタチで生徒と教職員、および校歌を聴きたいと思っている卒業生や、地域のみなさまに届けられるのが最善の方法だと思っています。
しかし、これには市の予算が必要となり、これからもずっと歌われ続け、増え続ける新入生たちに校歌をCDとして残して行くには、毎年毎年、確実に制作予算を確保していかなければならず、この点が不確実と感じた為、利益の発生しない価格設定による非営利販売(製造および流通等の必要経費のみいただき、演奏者報酬を含むその他の利益は熊谷市文化振興基金に寄附)という方法を選択し、熊谷市からも了承を得ました。
また販売という方法により、校歌を聴きたいと思う誰もが、すぐに手に取れるとも考えました。
さらに付け足すならば、今年の3月に2校が閉校し、来年の3月には私の母校も閉校し統合。統合先の校歌が新しくなる為、わずか1年の間に5つの校歌が歌われなくなるという事実です。
この校歌が失われる現状では配布の為の予算確保を待っていたのでは手遅れになると感じ、販売という方法を選びました。
しかし、配布ではなく販売という手法を疑問に思う保護者さまもいらっしゃったと思います。
この点は私の説明不足でもあり、保護者さまから寄せられた疑問点には出来る限り丁寧に回答いたしましたが、許諾を得ることが出来ませんでした。
ですので今回は校歌のCD販売を中止し、本来の目的である「校歌は文化だ。校歌を残そう」の理念に立ち返り、今一度、校歌CDをまずは歌ってくれた生徒たちに届ける為にはどのような方法があるのか?を熊谷市役所と教育委員会と協議し模索していこうと考えています。
また進展がありましたら随時ご報告させていただきます。
加藤ひさし
(SNS等を利用していないため自分のダイアリーにて告知させていただきます。ご了承下さい)