訃報が届きました。
11年お世話になった事務所の社長が亡くなりました。
デビュー前から俺のソングライティングの才能とバンドの可能性を認めてくれてた人でした。
元々はコータローの知り合いで、デビュー前からいろいろと世話になりました。
結局、コレクターズは別の事務所から1987年にデビューし、1992年に彼の事務所に転がり込んだんだ。
そして、作ったアルバムが「愛ある世界」だ。
彼が当時のコロムビアのレーベル部長と高校の同級生だったこともあって、俺たちは随分と可愛がってもらったんだ。ロクなヒットも出せなかったのにね。
ロンドンにもスエーデンにもレコーディングで一緒に行ったな。でもインドのテレビロケにはついて来なかったな。
去年の秋、入院したときいてお見舞いに行ったんだ。
体調が良くないのは一目でわかった。かける言葉を探している俺に「最近、コレクターズは登り調子じゃないの。武道館やりなよ」と言われたよ。
俺は「俺たちには広すぎるよ」としか言えなかった。
見て欲しかった。見せたかった。武道館のライブだけじゃない。今でもやり続けてるコレクターズを見て欲しかった。
まだ、60代前半だ。逝くには早過ぎる。
麻田さんに服部さんに石田くんにクマちゃんに前田くんに文ちゃんに渡辺くんに宗清さんに上坂さんに朝妻さんに矢作さんにそして、なによりコレクターズファンに30年目のコレクターズが一番イイと言われるような年にしなきゃいけない。
ずっとそう思っているけど。
今、またそう思ったよ。